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在宅勤務の孤独から救ってくれたYouTubeチャンネル6選

もはや生活に欠かせないコンテンツサービスになりつつあるYouTube

2020年からのコロナ禍で長らく在宅勤務となり、1人暮らしの部屋で打ちひしがれていた私のメンタルを支えてくれたのもYouTubeにあがっている動画でした。

今回はそんな中でも特によく見ていた6つのチャンネル「Satozaki Channel」「トマホーク」「御茶の水美術学院」「HOST-TV」「しのけん大食い」「しまっちょ」を紹介。

各チャンネルで個人的に特にオススメな動画も紹介します。

2人の掛け合いが最高「Satozaki Channel」

まず最初に紹介するのが「Satozaki Channel」。

元プロ野球選手の里崎智也さんとフリーアナウンサーの袴田彩会さんが出演し、主に野球に関する様々な動画を投稿しているチャンネルです。

里崎さんが試合やドラフト、球界関係の事件や炎上など様々な事象を出来る限りデータを用意して考察分析、明るくテンポの良い語り口で分かりやすく伝えます。

上記のように動画の内容自体も非常に充実しているのですが、個人的に思う同チャンネルの魅力はMC2人の「掛け合い」

このYouTubeチャンネルをやることになって初めて会ったというのが信じられないほど、里崎さんと袴田さんのやりとりの息の合い方が絶妙で、話の内容が詳しくは分からなくても2人の掛け合いをみているだけで楽しい気持ちになります。

里崎さんに言い負かされるような形になっても教わる立場として明るく振る舞う袴田さんのキャラクターもあって、どこか仲の良い兄妹のやりとりを見ているような微笑ましささえ感じます。

これは年齢差や立場の違い、人間関係における役割の違いなど全ての条件において2人の相性が偶然ピッタリと合ったということなのだろうなと思います。
どうやら多くの人がそう感じていたらしく、その“奇跡の関係性”についてweb Sportivaに取材されて記事になっていました。

私は長く在宅勤務が続いていた時は誰かとの会話に飢えていたので、このチャンネルの2人の会話に本当に救われましたね。

おすすめの回をあえてあげれば、里崎さんのここまでのヒストリーを前後編で語った「里崎智也ヒストリー」の回、プロ野球の契約更改の裏側と交渉術を語った「契約更改の金額交渉術」の回でしょうか。

袴田さんはお姉さんと姉妹チャンネルもやられているのでそちらも是非。


<参考リンク>
マイとアヤエの姉妹チャンネル (袴田さんの姉妹チャンネル)

多浪の多様な生き様「トマホーク」

続いて紹介するのは「トマホーク」チャンネル。

こちらはチャンネル主のトマホークさんが大学浪人時代に立ち上げたいわゆる「浪人系YouTuber」界隈に属するチャンネル。
現在は様々な多浪経験のある人たちにインタビューして、その経験を伝える動画を配信しています。

3浪や4浪は当たり前、なかには9浪10浪というタイムスケールのバグった猛者たちの登場する動画を見ていると、「本当に色んな人生があって良いんだ」ということを実感します。
視野が広がって自分の人生を肯定できる感覚。

そして、その企画の面白さも去ることながら、個人的に凄いと思うのがトマホークさんの「余計なことをしない」編集力

個人チャンネルのインタビュー動画によくあるギミック的な映像の差し込みや茶化したようなネタの挿入がなく、インタビューの内容を軸に早すぎず遅すぎない絶妙なテンポで動画が進行。さらに的確なタイミングで入るテロップによるツッコミも効果的です。
見ている側としてとても気持ちよく、論点の整理された話の内容がスムーズに頭に入ってきます。

制作者側って撮影時にすでに1回話を聞いてるから、ついつい早いテンポで動画を編集したり、妙な茶化しなどを間に入れてしまったりするのですが、それって初見の視聴者側からすると得てして「テンポが早すぎて理解できない」ということになりがちです。

トマホークさんの動画はそのテンポの塩梅が丁度よく、これはトマホークさんが天性か意識的にかユーザー側の視点を意識して編集できているからなのだろうなあと思います。

おすすめはなんといっても10浪して国立医学部を目指す「10浪さん」の回ですね。
プラスで同チャンネルに登場した多浪経験者で歌う「浪人Summer」のPVも貼ります。
凄く耳に残る良曲でコメント欄では「天テレ感漂う」と評判です。

芸大受験から人生を学ぶ「御茶の水美術学院」

3番目は美大予備校「御茶の水美術学院」の公式チャンネル

東京の芸大美大受験予備校「御茶の水美術学院」の酒井先生(デザイン科)と小野先生(油絵科)が、現役講師の立場から受験生らの質問に答える形式がメイン。
お茶美は東京芸大の特にデザイン学科に強い予備校として有名で、近年も多くの芸大合格者を輩出。酒井先生と小野先生も芸大の卒業生です。

同チャンネルを「予備校の宣伝用でしょ」と侮るなかれ。
日本有数の倍率の高さを誇る東京芸術大学美術学部。その合格を勝ち取るための鍛錬の日々から導き出されたノウハウや哲学は、直接的に美術と関係のない分野や社会生活にも繋がる普遍性が存分に含まれています。

特に同チャンネルで繰り返される印象的な主張が「目の前の作品をしっかり仕上げて自身の現状をしっかり認識することが大切」ということ。

これは主に理想を高く持ち過ぎることで自分の作品に納得がいかず途中で放り出したり、提出しなかったりする生徒に向けられた言葉。
「現状と向き合っていかないと実体に則した道筋が見えない」「だから出来がどうであれ仕上げて提出することが大切」と優しく諭します。

このスタンスの重要性は美術以外の勉強でも、仕事でも、ダイエットでも多くの取り組みに通じる普遍性がありますよね。
私も何かに行き詰まりを感じる時にこのチャンネルの動画を見ては、勝手に激励を受けて原点に戻るような気持ちになっています。

酒井先生と小野先生のキャラクターの相性の良さと、重いテーマでも深刻になりすぎないどこかほのぼのとした空気感も絶妙。

なかなか続かないことが多い学校系のチャンネル中では突出した継続力で登録者数も1万人を突破。
地方から東京に行かなくてもこういった情報をYouTubeから得られるって本当に良い時代だなあと思います。
私も今の時代にイチから美大受験に取り組んでみたいなあと思うくらい。

おすすめの回は「不安と焦り、自信がなく、描けない」という回。


<参考リンク>
絵を描くサカイ(酒井先生の個人チャンネル)
酒井先生Twitter
小野先生Twitter
御茶の水美術学院 公式サイト

ホストの世界を覗く「HOST-TV」

4番目は「HOST-TV」。

その名の通りホストクラブを紹介するチャンネル。
近年のROLANDさんのブレイクもあり、ご覧になったことがある方も多いかもしれません。

歌舞伎町を中心に多くのホストクラブを紹介。
各店舗の有名ホストへの密着、店舗紹介や対談、その他企画物など様々な切り口でホストクラブの魅力を伝えます。

男と男の真っ向からの競争社会や男女の様々な人間模様など、ホスト業界の持つ猥雑な部分というか、普段の生活の中ではおおっぴらにならない世界を垣間見れるのが興味深いです。

私がこのチャンネルにハマったきっかけが、GROUP YGGDRASILL会長の社美緒さんが新人ホストにノウハウを教える「社塾」というコンテンツを観たこと。

ホストとしてお客様にアプローチするノウハウを、きちんと目的や段階ごとに項目立て、その目的のための手段を理由も踏まえて理路整然と具体的に説明する姿「こんなに原理的に分かりやすく説明できる人がいるんだ」と感動しました。

ROLANDさんもスタンスを確立していて頭も切れてスゴいと思いますが、社美緒さんも本当にスゴいです。
きちんと前提から物事を考えて原理的に考察してることに感服します。

おすすめとして前述した「社塾」の第1回社美緒さん密着の第1回を貼りますので、ご興味あれば。

癖になるナレーション「しのけん大食い」

5番目は大食いチャンネルの「しのけん大食い」。

こちらは難しい説明のいらないいわゆる大食い系のチャンネル。
チャンネル主のしのけんさんがスーツ姿で様々な大食いを行っていくチャンネルです。

しのけんさんは大食い界隈では最近登場した方の人だと思うんですが、動画を見る限りこの1〜2年でメキメキ実力を付けていて、その成長っぷりも目を見張るものがあります。

このチャンネルの特徴はなんと言っても「ナレーション」

他の大食いチャンネルがだいたいBGMとテロップで進行するなか、しのけん大食いでは、しのけんさん自身が「天の声」に扮して、ナレーションを当てる形で動画が進行していきます。

そして、そのナレーションが秀逸。
関西弁の語りは非常に小気味よく、ワードセンスも抜群。さりげないツッコミの言葉も気が利いていて、なんとも癖になる面白さです。
なんなら映像を見ずに語りだけ聞いていていても一定楽しめると思います。

このチャンネルを見たあとに他の大食いチャンネル見ると、「あれナレーションは?」っていう感じでちょっともの足りなく感じてしまうんですよね。

大食いチャンネルという性質上、どうしてもチャレンジメニューに挑戦する動画が多くはなりますが、個人的には時間を気にせず食べている動画の方が語りもゆっくり楽しめて好きです。

おすすめとして「ペヤングペタマックス×2」の回と「超高級和牛の塊肉」の回を貼ります。

借金王に俺はなる「しまっちょ」

最後に紹介するのは借金YouTuberの「しまっちょ」チャンネル。

借金400万を抱えるしまっちょさんの暮らしやYouTube収益によって借金返済する過程を動画で配信しているチャンネルです。

公共料金が払えず電気や水道が止まるなどの定番のトラブルをはじめ、借金を抱えた人に届く郵便物をまとめて開封してみたり、果ては家賃滞納で裁判沙汰になったりと、借金の苦境をこれでもかと見せてくれます。

しかし、このチャンネルの面白さの本質はコンテンツの内容ではなくしまっちょさんのキャラクターにあります。

借金を抱えているのにあっけらかんとして見えるその振る舞いや、明るい語りが悲愴感をまったく感じさせず、「借金」を楽しめるコンテンツに昇華。
コメントや物の捉え方からは頭の良さも垣間見え、非常に動画向きのキャラクターだなあと感じられます。
少し時代が違えばTV番組の雛壇にいても全く違和感がありません。

経歴としてもお笑い養成所に通ってそちらの道を目指していたこともあるということなので、もともとそういうエンタメ的な素養のある人なのかもしれないですね。

動画の撮影を手伝ってくれている「しゅんちゃん(Joyくんとしてあいのりに出演)」との掛け合いも男友達!という感じで微笑ましく、ついつい見てしまいます。

あと時々ルーティン動画とかに出てくるしまっちょさんの1人飯が、全然クオリティ高くないのにやたら美味そうで食べたくなるのが不思議です。

おすすめは「借金あるある」の回と途中で出てくる食事が妙に美味しそうな「家賃支払い日ルーティン」の回


<参考リンク>
しまっちょさんTwitter
しまっちょさんポッドキャスト
しゅんちゃん(JOYくん)Twitter
しゅんちゃんYouTubeチャンネル

まとめ

ここまで「Satozaki Channel」「トマホーク」「御茶の水美術学院」「HOST-TV」「しのけん大食い」「しまっちょ」の6チャンネルを紹介してきました。

こうやって見ると、全体的に2人以上の掛け合いの雰囲気が良いものを好んで見ていて、在宅勤務時は人との関わり合いを求めていたのかなあと思いますね。

また、多浪生ホスト借金YouTuberと、少しアウトロー気味の生き方に惹かれている傾向も見られ、型にハマらない在り方への憧憬があるのかもしれません。

まだまだ紹介したいYouTubeチャンネルはありますが、それはまた別のテーマで次の機会に。

この記事が新たなYouTuberとの邂逅になれば幸いです。
では元気によい毎日を。

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