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金爆の面白さとBUMPの普遍性を兼ね備えた神曲、ニホンジンの「隕石」を知っているか

ニホンジン隕石

先日、YouTubeを何気なく見ていたら目に入ってきた

「隕石の気持ちになって曲を作ったら想像以上に格好良かった」

というPV動画のタイトル。

「おもしろ動画かな」と思って軽い気持ちでクリックしたら、曲のクオリティの高さと考え抜かれた歌詞に圧倒され、どハマりしてしまいました。

「隕石の気持ちをモチーフにする」という、一見冗談じみたことを真剣にやるスタンスはどこかゴールデンボンバー(金爆)を思わせ、擬人化によるストーリーから多くの人に共通する普遍的な感情に到達するソングライティングBUMP OF CHICKEN(特に初期)を彷彿とさせます。

そんな稀有な曲の名前はずばり「隕石」
演奏するバンドは「ニホンジン 」

この記事では、バンド「ニホンジン 」のプロフィールや活動と、名曲「隕石」の魅力について紹介します。

バンド「ニホンジン 」とは

ニホンジンのうたタマゴ

ニホンジンは、エムサイズ佐久間(ボーカル担当)・ペンション佐々木(ベース担当)・リュックサック今井(ギター担当)のメンバー3人が東北大学在学中に結成。

2013年に「劇団ニホンジンプロジェクト」という仙台を拠点とするエンターテインメント集団の中心的な存在として活動を本格化させ、同プロジェクトは2016年11月にセキスイハイムアリーナで8,000人を動員するライブを成功させています。

実績を見ても分かる通り、仙台での人気は絶大でワンマンライブのチケットは完売。
過去にはSexy Zoneに楽曲提供も行うなど、幅広く活躍しています。

2017年には、ギターのリュックサック今井が映像の道に進むため脱退
残る2人のメンバーは現在も「ニホンジンプロジェクト」で活動しているようです。

追記:2020年6月2日の元メンバー・ペンション佐々木の逮捕を受け、ニホンジンプロジェクトは現在すべての活動の終了を決定したということです。(2020.8.16追記)

参照:ニホンジンのペンション佐々木が強制わいせつ致傷容疑で逮捕、ニホンジンプロジェクト終了(ナタリー)
「劇団ニホンジン」解散 元メンバーが不祥事 関係者落胆(河北新報)

名曲「隕石」の魅力

そんなニホンジン の曲の中でも「名曲」との呼び声高い「隕石」

YouTubeで歌詞入りの動画が全編配信されています。(※現在は元メンバーの逮捕により非公開となったようです。2020.8.16追記)

https://www.youtube.com/watch?v=fPkn5bCrPJ4

曲の内容を端的に言うと、

「宇宙を漂っていた石が隕石となって地球に落下するまで」

これだけ聞くと、正直「それ歌になるの?」って感じですよね。

ところがそのあらましをメリハリのある曲に乗せ、隕石の気持ちになって描写することで驚くほど響く歌になってるんです。

象徴的な歌詞のフレーズをピックアップしながら、魅力に迫っていきます。

「隕石」Aメロ〜Bメロ

「隕石の気持ちになって曲を作る」というギャグのようなコンセプトに油断して聴いていると、最初に飛び込んでくるのがこの一節


飾り気も何も無い僕は石と鉄だけの固体だ

ニホンジン 「隕石」

この第一声を聴いた時点で、曲・唄・歌詞のすべてにおいて「ただごとではない」クオリティの高さを直感します。

「え!?」ってなる。

おそらく皆さん身を乗り出しているはずです。

後に続く歌詞の数々がまた秀逸。


今日も独り 音も立てず宇宙を旅していく

(よく考えると宇宙を漂っている事実を言っているだけ)


惰性で惑星の周り廻るだけのヤツらよりは 好きに流れて行けるだけマシだと思ってた

(隕石の反骨心すげえな…)


いつの間にか目の前には輝く青い星

自分を引き付けるその力の正体も分からずに

気付けば僕はもうその星へ落ちてゆく

(いや、引力のことだよね?)

事実を言葉で分解し、別の角度から解像度を上げて描写することで全く違う光景が浮かび上がってくる。
この感じ完全にツボです。

さらに見事なのが、共感性のあるシリアスな内容を歌いつつも、「いや、でもこれ隕石のことだよな」という前提があることによって、リスナーと曲にほどよい距離感が生まれ、照れることなく曲と向き合えるという設計。

家族に関することだと途端に客観的に見れなくなって恥ずかしくなってしまったりするように、人ってある程度距離感があった方が、素直にそのもの自体のクオリティやメッセージを受け取りやすくなるんですよね。

ビジネス書なんかでも、そのものズバリを書いたものより、物語形式のものの方が人気だったりするのも同じ要因。

制作意図としてそういった効果まで狙っていたかはわからないですが、凄いよニホンジン 。

「隕石」サビ〜ラスト

そして、いよいよサビ。

AメロBメロでしっかり曲の世界に引き込んだあとのダメ押しも素晴らしい。


真っ直ぐfalling ずっとfalling
青い澄んだ色した星の方へ
スピードを毎秒上げながら fall lai la

救われたんだ 終われるんだ
君に出会う為の旅だったんだ
寂しかった 虚しかった fly yai ya

冷静になったら「隕石が落下していっているだけ」なのに、もう感情の高ぶりを抑えることができません。

「寂しかった 虚しかった」のところで独身一人暮らしの私は完全に涙目
もはや隕石にガッツリ感情移入。
心を掴まれてしまいました。

その後の「Cメロ-Bメロ-サビ」と続く曲の展開も素晴らしく、「隕石」の物語は大団円を迎えます。

是非、まだの方は実際に曲を聴いて確かめて見てください。

まとめと現在の活動

ニホンジン隕石

久々にどハマりした曲になった「隕石」。

冗談抜きでYouTubeで何十回とリピートしました。

「隕石」という突拍子もない物体をモチーフにしながらも、人の普遍的な部分を浮き彫りにする手腕は脱帽です。

「全ての物事は原理を突き詰めると同じ本質に行き着くのかなあ」と思わされました。

猫をモチーフにしたBUMP OF CHCKENの初期の名曲「K」を思い起こしましたね。
曲の構成自体もどこか似ているような気がします。

一方で、シリアスになりすぎず、POPな曲調を用いることで多くの人を楽しませるものに仕上げるスタンスはゴールデンボンバー的。

「隕石の気持ち」というテーマの選定もしかり、絶妙にあか抜けてないアレンジもしかり、ツッコム隙を残した設計が「構えず聴けてグッとくる」麻薬性を生み出し、気づけばリスナーは隕石に自分自身を重ね合わせているのです。

現在の活動

バンドとしての「ニホンジン」は、解散発表などはしていないものの、現在は実質活動していない模様。

前述したように、「ニホンジンプロジェクト」としての活動は行っているようです。

「ニホンジンプロジェクト」の公式YouTubeチャンネルには、バンド「ニホンジン 」のアーカイブを始め、沢山の動画が上がっているので、バンドの活動再開も心のどこかで願いつつ、そちらを楽しみましょう。

追記(2020.8.16)

2020年6月2日の元メンバー・ペンション佐々木の逮捕を受け、ニホンジンプロジェクトは現在すべての活動の終了を決定。現在では一部のYouTubeの動画なども非公開となっているようです。(2020.8.16追記)

「隕石」の音源購入希望の方はこちら。思いのほかお手頃価格だった…

「隕石」をスマホで聴く♪


公式ページ
ニホンジンプロジェクト公式ページ
ニホンジンプロジェクト公式YouTubeチャンネル

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