無職について

27歳無職だった私が停滞を抜け出す為に重要だったと思うたった1つのこと

以前の記事でも書いていますが、私は美大の大学院を出てからしばらく無職で、本当に鬱々とした日々を過ごしていました。

今それから数年、気づいたらなんとか一人で生活を成り立たせられるようになっていますが、本当に信じられない思いです。

今回はそんな中で実感した「人生の行き詰まりを抜け出すために重要なこと」を綴ります。

無職時代の状態

無職時代は、とにかく苦しくて、自分なんかどこにも行けないような気がして、今更どうやって社会の中で生きて行けばいいのかわからなくて、本当にどうしていいかわかりませんでした。

自分が「なんで苦しいのか」も分からないんです。

「なりたいものになれなかったから」なのか「やりたいことがわからなくなったから」なのかも分からない。
完全に道に迷った状態ですね。
アイデンティティクライシスです。

そんな中どうにかデータの流し込みのアルバイトに採用されて、色々ごちゃごちゃと考えながらおずおずと日々を送って、気づいたら思いのほか良い状況になっていた、というのが偽らざる実感です。

そんな中で気づいたこと

この数年間は本当にただ目先にある次の一歩、次の一歩と進めて来ただけでした。

その”次の一歩”というのも「次はこうしよう」とかいう展望ではなくて、「明日も出社しよう」という、ごくごく至近距離の次の一歩です。


結婚だとか、家族を作るとか、いわゆる「人並み」の幸せなんて望むべくもなかったですし、学生時代の友人と会ったりするのも気後れしてしまって、会いたくないなという感じでした。

取っ掛かりとして始めたアルバイトも「自分でもできる」というだけで 、特にやりたい仕事とかではなく、目にわかるような変化なんてほとんどない同じような日々の繰り返し。
その会社ではほとんど同僚と言葉を交わすこともなくて、3週間誰とも話さないなんてこともありました。

それでも自分にはもうそうするしか選択肢がなく、ひたすらにそんな毎日を送っていました。

そんな道中を経てしみじみ思うのは、自分を進めてくれるのは大言壮語でも、派手な手柄でもなく、毎日の地道な積み重ねなのだということです。

向いてる向いてない、好き嫌いに関わらず、人は日々行動を積み重ねた通りになっていくんです。

特にやりたいと思っているわけではなかった、データの流し込みから派生した仕事が今わたしの生業になっていますし、それより何より「毎月お金を稼いで生計を成り立てていく」というサイクルを備えた人になんとかなれたのも、生活費ギリギリのバイト代を稼ぎながら、まがりなりにも自分で生活を回すことを数年間続けてきたからです。

心浮き立つようなイメージや手軽に現実逃避できるようなものに傾倒するのは確かに楽しいです。
でも反面それが自分の支えになってくれることは少ないです。

自分に実体を与えてくれるのは、遠くに見える虹ではなく、今踏み出している一歩なのだと思います。

停滞している人が意識すべきたった1つのこと

いま停滞している人は、ただ1つ「続けること」これを意識するといいのではないかと思います。

言い換えれば「続けられるようにする」ということでしょうか。
ハードルは上げすぎず、人と比べず、とにかく自分のキャパシティのなかで収まるように調整して「続ける」。

そうすれば、例えそれが直接次に繋がらなくても「自分はこれじゃなかった」って気づいて次にいく踏ん切りが付くかもしれないし、思わぬところから次の進路に繋がるきっかけが見えてくるかもしれません。

ちゃんと続けないと、踏ん切りを付けることもできないんです。

自分の経験では、おずおずと一歩一歩つづけていると、どこかで区切りとなる心理的な瞬間が訪れて、展開が拓けることが多いです。
あとはそこまで我慢できるか、というだけで。

何を続けたらいいかわからないという人は

「何を続ければいいのかわからない」という人は、取り急ぎ自分が気持ち良く、気軽にできる広い意味での”社会活動”をやってみるのが良いのではないかと思います。

前述したように人は何でもやっていれば自然とそっちに向かっていきますが、できるなら自分が技能として向いていることをやった方が成果が出やすいですし、当然のごとくそういったものの方が続く確率が高いです。

身近なのはアルバイトだったりボランティア活動でしょうか。

「人と接するのはちょっと…」という場合はネットに自分の得意なコンテンツをあげることだったりとかでも良いと思います。
ブログを読み手を意識しながら書き続けるなんていうのも1つかもしれません。

とにかく外に向けて自分ができる生産的な活動をどんなに小さいことでも良いから続けてみる。
そういったところで”社会”と能動的に繋がり続ける限り、どういう形かは人それぞれだと思いますが、いつか何か見えてくると思います。

そしてそれが「見えた」と感じた時にその自分の感覚の方向へ勇気を持って踏み出せるかどうかです。(基本的に前向きな方に踏み出す時に「勇気が必要だな」と感じる時は踏み出した方が良い時だと思っています)

▼ネット関連のバイト求人を見てみる
最速で最適な求人検索なら『ギガバイト』

私が無職時代に苦しかった理由

思いがけず長くなりましたが、ここまでが私が思う停滞してるときに意識すると良いのではないかということです。
この辺りのことは行く行くもう少し要点だけ抜き出してまとめられたらなと思っています。

最後に、無職時代わからなかった「自分が苦しかった理由」が最近になってわかったので記しておきたいと思います。

それは「金銭的に社会的に自立できていなかったから」です。

あんなに社会的なものに反発して美術をやっていたはずなのに、自分が社会的に成り立っていないのが本当に苦しかったんですね。

やはり私はどこか大きな枠ですごく社会的な人間なのだと思います。
だから今何したいのかもわからないという人で動ける人は、まずは自立できるくらいのお金を稼ぐことに取り組むのが良いんじゃないかなあと思います。

【実体験】職歴なしスキルなしの無職が最初に働くときオススメな職業無職で悩んでいる時って「自分は社会で何もできないんじゃないか」という無力感でいっぱいです。少なくとも私は「27歳で職歴なしの無職」だった時そうでした。少なくとも私は「27歳で職歴なしの無職」だった時そうでした。...
【実録】27歳職歴なし無職が30代でIT企業の正社員になるまで私は美術大学の大学院まで出たにも関わらず、27歳で無職に。その後数年間フリーター、現在は紆余曲折を経て社員として働いています。いわゆる"一般的なルート"からはだいぶ迂回した道を辿ってきたのですが、煩悶とした日々から企業で社員として働くようになるまでの経緯、その過程において実感した大事な考え方などを書いていきます。...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA